漢字三千年展 「その4」 曹全碑
下記は「その3」の甲骨文字の一文で復習です。
亀の甲羅や動物の骨に刻まれた最古の漢字と言われる甲骨文字や、秦の始皇帝によって統一された漢字など、
時代とともに字体や記される内容は変化し、権威の象徴としても利用された。
雨が降るかどうかを占った内容が書かれているとか・・・、現在使われている漢字は甲骨文から始まっているのです。
「その4」は青銅器、秦の始皇帝でしたが下記に変更し秦の始皇帝は後日にします。
「その4」は「曹全碑」(そうぜんひ)で、画像は漢曹全碑拓片で・・・、曹全は敦煌の生まれです。
「曹全碑」は後漢時代の中平2年(185)に建立された石碑です。
端正かつ優美な隷書で書かれた、後漢を代表する石碑の一つです。
隷書を学ぶ為に手本として、日本にも江戸時代に拓本が伝わりました。
碑文は計20行、毎行45文字で、文中には曹全の死去に言及した箇所がないから、曹全の在世中に建てられた碑と考えられれています。
「曹全碑」は明の万暦年間に発見された時はほとんど傷んでいなかったが、清代に断裂がはいって、いくつかの字が失われたようです。
それでも漢代の石碑のなかではもっとも完全なものと言えるようです。
書体は極度に洗練された風格をもつ、芸術的に完成の域に達した隷書であると古来評判が高いです。
隷書を学ぶ書道人は必ず「曹全碑」を勉強、手本としています。
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