隕石 №4
こうして掘って行くと…、この続きは№4に掲載します。―№3より
こうして掘って行くと、地下約6尺(約1m80㎝)の所に石のような物につきあたった。
決死隊の人達は「なぁーんだ平凡な石だぁー」と思いそれを掘りあげ、なお2尺(約60㎝)ほど掘ってみたが何もなかった。
天から、さっき落ちて来た物は、するとこの石か?と言って、どろだらけの石をみんなみつめあいながら、不思議な顔を寄せ合っていた。
道ばたに、掘りあげた石のどろを水で、きれいに洗いおとしてみると、褐色の色を見せておった。
それをじっと見つめていた村人達は、口々に「これはいったい何だろう。石にして石にあらず?鉄にして鉄にあらず?これなる奇物いったいなんだろうー」と言って、誰一人としてわかる人がいない。
さて、それからこの石の保管管理について、相談したが、落下した田の所有者(地主)は村庄屋の田辺賢吾さんなので、石の保管は田辺さんからやっていただく事になった。
運ばれてきた石は、これほど重要なものとは知らず、田辺さんの家の軒下に当分の間、放置されておったようです。
以上で完です。
米納津物語から抜粋…、№1から№4迄長きにわたり…、スタートは昨年の11月でした。
№1より抜粋
隕石とは、「宇宙から地球に落ちてきた他天体の破片」のことです。
45億年余り前の原始太陽系の中で形成された小天体の破片です。
地球は“鉄の固まり”ですが、人類が初めて「鉄」を知ったのは、隕石からという説? つまり、人類は「空から鉄を知った」と言うわけです。
隕石にはたくさんの「鉄」が含まれています。
以上が№1の抜粋です。今度機会があったら「鉄」について連載したいと思います。
「鉄」というものは、私たちの生活の中に密着し、なくてはならないもの、また、星も「鉄」が“源”であり、その量も豊富にあるのに、なんともナゾの多い不可解で不思議なものであるのです。
身近に大量に存在しながら、しかし、ナゾを秘めた―。
人間と「鉄」との出会いは、“天から降ってきた”というのが最初ともされています。
つまり「隕石」です。
また、鉄鉱石の鉱床の上での山火事をきっかけに、「鉄」を知ったとも言われます。
しかし、人類が実際に「鉄」というものを自分たちで利用し始めたのは紀元前1200年頃とかなり遅いのです。
今度「鉄」について連載します。
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